何年か前に、となり町の文化会館で、500円で映画「男はつらいよ」が3作観られるという企画がありまして、観に行ってきました。
土日の2日連続で合計6作品を観てきました。
その中でも印象に残ったのは、第32作でした。
岡山県高梁のお寺の娘役の竹下景子がマドンナでした。
たしか竹下景子は離婚して実家に戻ってきたという設定でした。当時何歳だったかは調べればすぐわかるでしょうが、私の見た印象では30代前半くらいで、若すぎず、なかなか色っぽかったです。

「男はつらいよ」を観ていると、寅さんのダメさ加減が自分と重なって、何とも言えない気分になります。
寅さんは毎回マドンナにふられるけど、この第32作は、実質的に寅さんが竹下景子(役名と俳優名がごっちゃになってすみません)をふったのではないかと思いました。
寅さんも寺を継ぐ気になって、柴又に帰っても帝釈天で修行を始めたし、竹下景子もすっかりその気になっていたと思います。
いちばん印象に残ったのは、竹下景子が柴又に寅さんを訪ねてきて、帰りに寅さんが柴又駅まで見送りに行った時、電車が来た時に、竹下景子が寅さんの袖を引っ張った場面でした。
たしかこの時は2人とも当たり障りのない会話しかせず、寅さんが「所帯を持とう」とか言えばすんなりいったし、竹下景子もそれを望んでいたと思います。そういう意味で、早く「肝心な話をしてよ」という意味を込めて、袖を引っ張ったんだと思います。
なにかの本で、キャバクラ嬢が客に延長をねだる時、袖を引っ張ったりするというようなことを読んだことがありますが、男としては、袖を引っ張られるとデレ~としてしまうものかもしれません。
それなのに寅さんは話をはぐらかすし、「おにいちゃん、東京駅まで見送ってきたら?」というさくらの言葉にも耳を貸しません。
観終わって会場を出た後に、「寅さん、あんたがひとこと言っていりゃあ、竹下景子と一緒になれたんだよ。ほんとにあんたはダメだねえ。でも結婚しちゃうとシリーズが終わっちゃうしなあ」と思いながら帰ったものです。
その他にも杉田かおるや中井貴一は流石いい演技をしていたし、レオナルド熊とあき竹城も見られたし(たしかあき竹城は、トラック野郎でおっぱい丸出しになりましたね)、この第32作は好きな作品です。
とにかく、竹下景子が良すぎた・・・。
テーマ:映画感想 - ジャンル:映画
- 2015/09/20(日) 21:51:42|
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