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「ニッポンの編曲家」

図書館で、「ニッポンの編曲家 (歌謡曲/ニューミュージック時代を支えたアレンジャーたち)」 ディスクユニオン 2016年 
という本を見つけて借りてきました。


DSCN9156-3.jpg


萩田光雄さんや瀬尾一三さん、船山基紀さん、大村雅朗さんなど、最近の私にはおなじみの方が出てきて面白いのなんの。


その中の編集者の田淵浩久さんの「名イントロを探して」という記事から。

本書で取り上げている年代のポップスの特徴として、”イントロの妙”を語らないわけにはいかない。
(中略)私見ながら、現代の曲はサビだけが強力で、しかも取ってつけたようなサビだったりするので、面白みに欠ける。
また現代は、イントロなし、出だしからサビという曲も少なくない。
しかし当時の歌謡曲などは、サビよりもAメロのほうがインパクトがあったり、Bメロが聴きどころだったりという、いわば美メロディ(もしくは美フレーズ)がふんだんに盛り込まれた贅沢な仕上がりのものが多い。

(中略)好例としてまず挙げたいのが、久保田早紀の「異邦人」(編曲:萩田光雄)だ。
Aメロが印象的な本曲であるが、なんといってもイントロの、壮大なストリングスで始まる出だしのインパクトから、歌前でハネたピアノに切り替わる叙情的な構成が鳥肌を誘う(ピアノは羽田健太郎による)。





「異邦人」 作詞・作曲:久保田早紀  編曲:萩田光雄 1979年
歌前の音はピアノだったのか。
久保田早紀さんといえば、現在はキリスト教かなんかの歌の伝道師をされているそうですね。



~あと書いておきたいのが山口百恵の「曼珠沙華」(編曲:萩田光雄)である。
イントロのアコースティック・ギターは吉川忠英による演奏だが、これは全面的に萩田光雄による書き譜だそうで、その完成度の高さに驚かされるばかり。
本題からは逸れてしまうが、本曲については2015年に急逝した矢島賢のエレクトリック・ギターも一聴以上の価値がある。ストリングスやブラスは入っているものの、曲が後半に進むに連れてバンド・アンサンブルがクライマックスを迎えるサマは、もはやロック・バンドのそれである。
特に4:15~のエンディングは歌謡曲/ニューミュージックの域を凌駕し、神々しさまでをも醸し出している。





「曼珠沙華」 作詞:阿木燿子  作曲:宇崎竜童  編曲: 萩田光雄 1978年
たぶんセリフの部分を除いた4:44~がエンディングだと思われます。
なんとなく昔の洋楽のロックの終わり方にありそうなエンディングみたいだなあと思いました。(洋楽はほとんど知りませんが 笑)
アコースティックギターとエレキギターの対比が印象的です。


こういう解説を読んでからじっくり聴くと面白いですね。私は恥ずかしながら「曼珠沙華」は知りませんでした。
萩田光雄さんすごすぎる。

まさにこういう本が欲しかった!といった感じです。2,300円とお高いですが、買っちゃうかもしれません。



  1. 2017/07/27(木) 03:00:00|
  2. 音楽
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

異邦人

こんにちは。
異邦人。これもまた懐かしいですね。この方も一発屋さんでしたが、当時、LPを買おうか、真剣に悩んじゃっていましたよ(笑)
山口百恵・曼珠沙華。これまた渋い曲を選曲されましたね。ワビ・サビがあり、良いですよね~。
では、また。
  1. 2017/07/27(木) 12:37:40 |
  2. URL |
  3. G&G #X.Av9vec
  4. [ 編集 ]

Re:異邦人

G&Gさん

曼珠沙華、いいですねぇ~。歌詞よりも演奏の方ばかり聴いてしまいます。エレキギターが印象的です。
コメントありがとうございました。
  1. 2017/07/27(木) 21:08:34 |
  2. URL |
  3. phm202 #-
  4. [ 編集 ]

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40代半ば 男性 神奈川県在住 プロラボ勤務経験あり 主にデュープと複写作業をしていました フォトマスター検定1級 写真専門士

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