「微差力」 斎藤一人著 サンマーク出版 2011年 より
<14 アスファルトの上にピーマンはならない>よく会社で、従業員の士気を揚げようとする社長がいるんです。
「一致団結して、みんなで前向きに取り組もう」とか言って。
ところが、士気が揚がらない。「どいつも、こいつもなっちゃいない」とか怒っているけれど、それは、あなたが士気の揚がらないような作戦を立てているからでしょ?というより、社長の方針が悪いのです。
食事もロクにとらないで栄養失調になった人に、いくら「元気、出せよ」と言ったって出るわけがないですよ。
それよりも、みんなの、思い思いのエネルギーがちゃんと出ていれば、オーケストラのハーモニーのようにうまく行くようになっているのです。
だから、士気が揚がらないときは、「元気、出せ」ではありません。
「なぜ、士気が揚がらないんだろうか」社長はそういうことを考えないといけません。
士気が揚がらないには、揚がらないワケがあるのです。
たとえば、食事のバランスが悪い、たんぱく質が足りないとかで元気が出ないのに、それを補給しないで元気だけ出させようって、それは無理です。
ウチのパーティなんか、みんな、余興をしたり、旗を揚げたりして、スゴイ盛り上がるんですけど。みんな、自分たちで盛り上がっているんですよ(笑)。
だから、盛り上がるような段取りをすれば、勝手に盛り上がるんです。
「ウチの会社は盛り上がらない」って、盛り上がらないような計画を立ててるからなんですよ、私に言わせると。
ものには、必ず、歴然たる神の摂理、理論があります。
ピーマンの種をまけばピーマンがなるといっても、アスファルトの上にまいちゃってたら、絶対、ピーマンは出てこないのです。
ピーマンの種は、ちゃんと畑にまく。それで、ある程度の水があって、太陽があれば、ちゃんと出るようになっているのです。
だから、道理を無視してはいけません。
畑の野菜が元気ないのは「元気出せ」の問題ではないのです。
何かが足りない。
ちゃんと、「何が足りないんだろう」と考えて、足りないものを補ってください。
そうすれば、うまく行きますから。ブログをご覧いただきありがとうございます。
テーマ:経営コンサルタントからのアドバイス - ジャンル:ビジネス
- 2016/12/22(木) 22:30:15|
- 斎藤一人さん
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