カメラ片手に・・・写真などいろいろなこと

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ラブホテル裏物語 16

「ラブホテル裏物語」大月京子著 バジリコ 2008年より

<お達者カップルも人それぞれ>

「ほら○○くん、持って帰んなさいよ。もうお世話になったほうがいいんじゃない?」
「やだなあ、何言ってんすか。△△さんこそ旦那さんにプレゼントしないんすか?」
フロントの控え室に行くと、数人が楽しそうに騒いでいます。首を突っ込みたがりの私は、話題のブツが何なのか教えてもらいました。
それは白い容器に入った青い錠剤。7~8年ほど前にも見たことがあったので、何なのか聞かなくても分かりました。元気がなくなった男性を元気にする薬、バイアグラです。

この4~5年くらいでしょうか、バイアグラとか精力剤とかその手のものを置いて帰るお客さんが急に増えました。
バイアグラだけじゃなくて似たような薬品、何だかよく分かりませんが液状の薬が入ったボトル、それによくある栄養ドリンクの類い・・・。なかには「絶倫強精××丸」みたいな、恐ろしく毒々しいパッケージの漢方薬みたいなものもありました。錠剤のプラスチック容器や漢方薬のカラ容器が投げ捨てられていたり、くずかごやサイドテーブルに栄養ドリンクの空き瓶が何本も転がっていたり、みんなせっせとラブホテルに持参して精力増強しているようです。

ある時は、ベッドの下に高そうなドリンクの空き瓶が3~4本転がっていたのを見つけたこともありました。
くずかごに捨てればいいのに、わざわざベッドの下に転がしておくということは、要するに相手のに女性に見られたくなかったんでしょうか。恐らく女性がシャワーでも浴びている隙に次々と封を開けて・・・なんて涙ぐましい光景を想像してしまいました。もちろん本人たちにとっては、笑いごとでない極めて切実な問題なんでしょうけどね。

その手のものを利用するのはいうまでもなく、もう若くない人たちです。
ラブホテルは若い人が来るところだと思っている人も多いようですが、実際はそんなことありません。最近ではそんな年令に見えない男性もレジ袋に入ったたくさんの精力ドリンクをカチャカチャいわせながら入ってきたりしますが、中高年の人たちも昔以上にますます盛んです。そういう世代の人たちはほとんど決まって、バイアグラとか精力ドリンクの類いを利用してるといっていいでしょう。

セックスなんかとは縁がなさそうな普通の中高年、しかも子供がもう大学にでも行ってそうなお父さんやお母さん風の人たちも、ラブホテルのお得意様。というよりそういう人たちほど、積極的にラブホテルを利用しようとする場合があるのかも知れません。生活感が染みついた自宅ではその気にならなくても、ラブホテルでムードを演出すれば若い時のやる気が復活してくる・・・みたいな需要もあるんだと思います。

さらに年令が進んで、体力的に無理なんじゃないかと思うようなお年寄りも珍しくありません。退職金と年金で悠々自適の夫婦みたいなカップルはもちろん、腰が曲がって杖をつくような老人と若い女性の組み合わせまで・・・。そんな人と廊下ですれ違ったりすると、
「張り切りすぎてもしものことがあったらどうしよう」
なんてつい失礼な心配をしてしまいます。
「何言ってんのあんた、この年でそんなことできるわけないじゃない。昇天するどころか本当にお迎えが来ちゃうよ、お陀仏だよ(笑)」
そんな風に話してくれたのは、70は余裕で超えていそうなおじいさん。
1人で入ってすぐ「テレビの使い方が分からない」と電話があったので、私が出向いてリモコンの説明をしているうち、世間話になったんです。私もそうなると調子に乗ってしまう性質なので、「それじゃおじいちゃん、あっちのほうはお元気なんですか?」なんてつい余計なことを聞いてしまったわけ。

「何十年も前からてんでダメに決まってるよ(笑)。いまはデリヘルの姉ちゃん呼んで、あっちこっち好きなように触らせてもらうだけだわ。あとオモチャなんかはよく使うけど。それ以上無理したら死んじまうって(笑)」
年配の人は話し好きだし、私も若い人より話しやすいから、時々こうやって世聞話しちゃうんです。10年以上前の話ですが、1~2ヵ月に一度来る常連の夫婦と受けつけでよく話し込んだこともありました。
「聞いてくれよ、息子がでかいなりして手のつけられないぐーたらでさあ」
なんて愚痴を話したり、時には「近所の人にもらった」なんてお菓子を持ってきてくれたり。
ラブホテルなのに、妙にほのぼのと茶飲み話なんかしていたものです。

その人たちは50代後半くらいだったでしょうか。性欲でギラギラした感じも、ニヤニヤといやらしい感じもなく、さっぱり落ち着いた感じの2人でした。
「たまにこうしてお母ちゃんと2人でゆっくり風呂入ってテレビ見てさあ、ホテルでのんびり過ごすのが数少ない楽しみなんだよ」
年配のお客さんのなかには、そんな風にマイペースでのんびりラブホテルを楽しんでいる人たちもそれなりにいるようです。

でもこれは人づての噂話ですが、中年のラブホテル通いが家庭崩壊に発展しちゃったっていう話も聞きました。
大学生の子供がいる立派なお母さんが、平日の昼間におめかしして外出するようになった。
近くに住む親類が怪しんでしばらく様子をうかがっていたら、さらにひと回りも年上の男性とラブホテルに入るところを見かけた。それで旦那のほうの一族が怒って裁判沙汰に・・・みたいな話。夫婦仲良く老後をのんびり楽しむ人もいれば、死ぬまで不倫の情愛に溺れてしまう人もいる。
こうして見ると年配の人のほうが、人間模様はドラマチックなのかも知れません。



つづく・・・かもしれません。

テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

  1. 2016/09/24(土) 15:15:00|
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Author:phm202
ブログをご覧いただきありがとうございます。

40代半ば 男性 神奈川県在住 プロラボ勤務経験あり 主にデュープと複写作業をしていました フォトマスター検定1級 写真専門士

好きなこと・・・写真撮影(鉄道写真など) 読書(自己啓発、成功法則、ビジネス系など)

累計納税額日本一の事業家 斎藤一人さんの考え方、生き方に影響を受けています。

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