カメラ片手に・・・写真などいろいろなこと

趣味で撮った写真や、読んだ本の要約などをご紹介します

ラブホテル裏物語 4

「ラブホテル裏物語」大月京子著 バジリコ 2008年より

「15分でフルコース完走」

ヘンテコな事件というのもたくさんあります。
何てことないというか、本当に下らない話ばかりなんですけどね(笑)。

昔の勤め先では「いま終わりました事件」というのもありました。そのホテルは後払いで、退室の連絡をしてから精算するシステム。で、休憩のお客さんからフロントにこんな電話がかかってきたんです。
「ハァ、ハァ、いま終わりました」
これから帰るって教えてくれればいいんですが、なぜかことが終わった報告をしてくれた、という話。電話に出た受けつけのおばさんは、後でこう言って笑ってました。
「『お疲れ様でした』って言ってやりゃよかったよ(笑)」

こんなのは罪がないというか、かわいい笑い話ですけど、タチが悪いお客さんに驚かされることも少なくありません。これもやはり同じホテルでのことです。
「すみません、急用でキャンセルしたいんですけど」
という電話があったのは、宵の口を回って一番繁盛していた時間帯。相手はいまさっきチェックインしたばかりの若いカップルでした。たいていのラブホテルでは、チェックインしてもすぐ退室すれば無料でキャンセルすることができます。「何分以内まで無料キャンセル可」という規則がホテルごとに決まっていて、そこでの決まりは15分。で、電話があったのも見事に15分ギリギリのタイミングでした。

「15分以内ですとキャンセルは無料ですから、どうぞお気をつけてお帰りください」
受けつけでこんな風に伝えてお客さんを帰すと、私たちルームメイク担当がその部屋へ向かいました。キャンセルだからベッドも何も使ってないよね、点検だけすればいいんだから楽でよかったね、なんて言いながら。
ところがドアを開けると、何もかも全て使った後。
ベッドは枕もシーツもグチャグチャ、バスルームも水浸しでシャンプーやリンスが転がってるし、タオルはみんなあちこちに投げ捨てられている。そして床には丸めたティッシュが散らばり、極めつけは部屋の隅に落ちていた使用済みコンドーム・・・。
15分で全て使って済ませる早業は、もう人間離れしてるとしかいいようがありません。最初は何ともやり切れない気持ちになりましたが、ひとつひとつ片づけながらそれを大慌てで使った様子を想像すると、だんだん笑いがこみ上げてきました。

せっかちなカップルが警察沙汰を起こしたこともあります。昔の同僚から聞いた古い話ですが、だいたいこんないきさつでした。
時間は深夜12時を回って少し経った頃。受けつけは雇われ店長のおじさん1人でしたが、お客さんが少なくてヒマを持て余していたそうです。それでブラブラとホテル内の見回りをしていると、誰もいないはずの部屋からガタガタ、ギシギシという物音が聞こえる。ホテルの設備を狙った泥棒?と思ったおじさんが110番して、すぐパトカーがやってきました。
お巡りさんと一緒に部屋へ踏み込んでみると、そこにいたのは30歳過ぎくらいのカップル。まさに素っ裸になって、はげんでいる真っ最中でした。

相当酔っ払っていたらしいその2人の言い分は、だいたいこんな感じだったそうです。
バーで飲みながら盛り上がった2人はいてもたってもいられず、タクシーでラブホテルへ直行。ところが受けつけはもぬけのからで、どれだけ呼んでも返事がない。でもすっかりその気になって爆発寸前の2人は、もう収まりがつきません。それで受けつけの奥からカギを拝借して部屋へ侵入・・・ということでした。当然ながら2人は警察へ連れていかれたそうですが、さすがにちょっと気の毒な気がしないでもありません。

お金を持たずに来ちゃうカップル、というのも時々います。
そういう人たちは銀行が開くまで待つとか、家まで一緒に取りにいくとか、あるいは誰かに持ってきてもらうとか、色んな方法で最後は必ず払ってもらうんですけどね。でもそれはともかく、あまりのセコさに呆れたのがこんな若者カップルでした。

「何で2000円しか持ってこねえんだよ!何考えてんだお前!」
帰り際、精算する段になって男性がに女性に向かって怒鳴ってるんです。フロントの前で。
困ったフロント係が男性に所持金を聞くと、「600円」。それで女性に怒鳴り散らす神経が全く分かりません。どうやら行きずりで何となくホテルへ行くことになり、お互い「お金ないけど相手に払わせればいいだろう」と思ってた・・・みたいないきさつだったようです。



つづく・・・予定です。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

  1. 2016/09/02(金) 00:03:00|
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phm202

Author:phm202
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40代半ば 男性 神奈川県在住 プロラボ勤務経験あり 主にデュープと複写作業をしていました フォトマスター検定1級 写真専門士

好きなこと・・・写真撮影(鉄道写真など) 読書(自己啓発、成功法則、ビジネス系など)

累計納税額日本一の事業家 斎藤一人さんの考え方、生き方に影響を受けています。

使用機材
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