「人生が全部うまくいく話」 斎藤一人著 三笠書房 知的生きかた文庫 2004年 より
『素人の「焼鳥屋さん」、プロの「焼鳥屋さん」』「新しいこと」「新しい仕事」をするって、難しいんだよね。
仕事っていうのは、前にも言ったけど、十に一つぐらいしか当たらないんだよ。「新しい仕事」なら、もっと難しい。
それが常識なの。
十に一つ当たればすごいことを、「やったもの全部、十に十当てないとすごくない」と思っちゃってるから、困るんだよね。そこらへんにズレがあるんですよね。
で、新しい分野をやるってことは、どんな分野でも、そこに命かけてる人がいるんだよ。
その分野のプロがいるの。
だから、そこの分野に入って、そんなに簡単に成功したら、相手に失礼なの。
お互い、プロの分野だからね。
だから、血みどろになって、はたかれながらでも入っていくんだ。殴られながら勉強するんだ、っていうことだと思うんですよね。
本当に新しい分野に入っていくんだったら、「何回叩かれても行く」「十に一つの確率があれば十分だ」とか思わなきゃ、駄目。もっと言えば、「針の先ほどの確率があれば十分だ」とか、そのぐらいのつもりでいかないといけないんだよ。安易にものを考えすぎるんです。
だからよく、サラリーマンの人が、脱サラしたとき、「赤提灯の焼鳥屋くらいできるだろう」と思ってやるけど、それじゃ駄目なの。
焼鳥屋さんだって、プロがいっぱいいるんだから。プロの焼鳥屋になるってのは、長年の年季もあれば、お客とのかけあいもあるし、もうね、仕入れもあるし、味付けもあるし。大変なことなの。
それを、「焼鳥屋ぐらいできるだろう」なんて考えでやられたら、焼鳥屋の人が迷惑するんだよ。
そのことをしっかり考えないといけない。
一番簡単だと思ってる仕事だって、激戦区だよっていうことね。
だから、新しい仕事、今までやってないことをするときに、気後れするのは当たり前なんです。気後れもなしで出て行っちゃうほうが危険なの。
そんなときは、気後れしてもいいんだよ。
臆病になってもいいんだよ。
ただやらなきゃならないの。そのとき、「血みどろになるくらいはたかれるな」っていうことは思ってください。
人の業界に入っていくってことは、そこの米びつから米とってくるようなものかもしれないんだよね。
だから、そこへ出かけて行くのに、「簡単に行けますよ」なんて思ったら相手に失礼なんだよ。
相手もプロなんだからね。
相手の領土へ入って行くんだよ。
戦国時代に、敵の領土に攻めて行こうっていうときは、それぐらいの「血みどろの覚悟」があったはずなんだ。
その覚悟がないんだったら、敵の領土なんか行かないで、新しい仕事なんか開発しないで、今やってる仕事を一生懸命やんなって。今やってる分野だって、一生懸命開拓すれば食べていけるんだから、そのほうがいいよ、ってことですよ。斎藤一人さん公式ブログブログをご覧いただきありがとうございます。
テーマ:心の持ち方 - ジャンル:心と身体
- 2016/08/04(木) 00:01:00|
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