「読むだけで運がよくなる77の方法」 リチャード・カールソン著 浅見帆帆子訳 三笠書房 2007年 より
<38 「教えてください」――「私の声を認めて!」という声に応じよ>話をしていて「わかっている」といいたくなることはよくある。だが、この言葉は禁句にしたほうがいい。
理由は二つある。
一つは相手を不快にさせてしまうから。反対の立場になってみれば、たやすく想像できるだろう。あなたに話そうとしたからには、相手はその話をあなたに話すだけの価値があると思っている。だったら耳を傾けるのが礼儀だ。唐突に「わかっているよ」「知っているよ」といわれたら、誰でも出鼻をくじかれてがっかりする。
もう一つは、聞く耳を持だない人だと低く評価されるからだ。たとえば経験の多い先輩に「常識とはこういうものだ」と説明された時、あなたが「ああ、わかっていますよ」と答えたとしたら、先輩はあなたを傲慢だと思うだろう。
本当に頭のいい人とは、五歳の子供の話にも耳を傾ける。人の話をさえぎってしまうのは、不誠実な人と思われても仕方がない。
人は誰でも「私のことを認めて!」と思っている。価値のある人間だと思われたいと願っている。なのに、「ああ、わかっているよ」と答えれば、相手は適当に扱われたと感じてしまうのは当然のことだ。
ほんとうに「相手のいうことがわかる」瞬間などやってくるはずがない。わかっていないのに、わかっているフリをしていることが多いのだ。しかも、無自覚であることが多い。
「わかっている」を禁句にするのは、人間関係を円滑にする有効な戦略だ。
実際にためしてみるといい。途中でさえぎらず、相手の言うべきことを全部聞く。
すると相手はあなたに必ず好感を持つ。
聞き上手な人は、決して「わかっている」といわない。むろん、わかっていることはいっぱいあるが、あえて口にしないのだ。それよりも「教えてください」と謙虚である。そして、そういう人には心をこめて、応援したくなるものだ。
人が渇望している、自己重要感を満たしてあげる、ということがポイントですね。
人の話を最後まで聞く。日常会話のどうでもいい間違いを指摘しない。人をほめる・・・。
人をほめることの大切さは、デール・カーネギーや斎藤一人さん、その他いろいろな人が力説しています。
一般社団法人 日本ほめる達人協会→http://www.hometatsu.jp/index.html なんていうのもあるんですね。
よくビジネス書などを読んでいると、上司はみんなのいる前で部下をほめ、注意したり叱る時は2人だけの時にするべきだ、というようなことが書いてあります。でも実際は逆の場合がほとんどですよね。
みんなのいる前で部下のミスや失敗を指摘し、部下をほめることなんてほとんどありませんよね。
ということは、この逆、つまり本に書いてあるとおりにすれば、部下からメチャクチャ慕われ、どんどん出世するのではないでしょうか。ブログをご覧いただきありがとうございます。
- 2016/12/04(日) 21:28:33|
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